千葉県の障害者雇用率水増しに喝! 民間の手本になるような取り組みを!
平成31年2月定例県議会(本会議)代表質問【その2】
2019年02月28日 公開
私、安藤じゅん子は、2019年2月15日の千葉県議会2月定例会にて立憲民主党会派を代表して代表質問に登壇しました。
代表質問では、千葉県の取り組みに関して18項目にわたり質問、要望等を行いました。それぞれの質問項目と当局の答弁をご紹介してまいります。
省庁で問題となった、障害者雇用率の水増しついて、千葉県でも同様の行為が行われていることが明らかになりました。行政機関が積極的に障害者を雇用し、民間の手本となるような取り組みをしなければなりません。また、採用後に障害者が生き生きと働ける職場環境も大切です。そういった観点から安藤じゅん子は質問しています。
2:障がい者雇用について
障害者の法定雇用率達成と採用後に障害者が活躍できる職場づくりを!
質問の背景
いわゆる障害者雇用水増し問題です。
この不祥事は、省庁および地方自治体等の公的機関において、障害者の雇用率が水増しされていたというものです。
千葉県でも、厚生労働省のガイドラインに定められた身体障害者手帳等の有無を確認せずに、障害者として雇用率に算入されていたことが判明しました。
千葉県が行った再調査では、法定雇用率の達成には、知事部局で4人、教育庁では190人もの不足が生じる結果となりました。
本来、障害者雇用を率先して行うべき行政機関が、このような誤った手法に基づく報告を国にしていたことは、あってはならないことと思います。
- 安藤じゅん子の質問
- 法定雇用率達成に向けた取り組みはどうか?
- 答弁(髙橋渡副知事)
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県では、法定雇用率達成に向けて、先月、障害のある方を対象とした採用試験を追加で実施いたしました。実施に当たっては、知的障害や精神障害のある方を対象に加えるなど、受験資格を緩和したところ、事務職員42名の募集に対して、217名の応募がありました。また、教育庁では、実習助手等5名の新たな募集を行い、29名の応募があったところです。引き続き、採用に向けた手続きを進めてまいります。
また、非常勤職員についても、知事部局の「チャレンジド オフィス ちば」や県立学校等で採用する障害者嘱託の増員など、拡充に向けた準備を進めているところです。
今後も、障害のある方の積極的、計画的な採用に取り組んでまいります。 - 安藤じゅん子の質問
- 採用後、障害者が活躍できる職場づくりに向けた準備はどのように進めているのか?
- 答弁(髙橋渡副知事)
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県では、採用される方が、その能力を十分に発揮していただけるよう、「チャレンジド オフィス ちば」の運営ノウハウの活用や、専門職員の助言なども得ながら、必要な準備を進めているところです。
具体的には、サポートを行う職員の指定、採用される方や、受け入れる職場の両方にとって不安のないような相談体制の整備、通勤に対する配慮などを行うこととしております。また、採用後に障害の状態などが変化することもあるため、職員意向調査も活用しながら、支障となる事情があれば改善するなど、一人一人に寄り添ったサポートをしっかりと行ってまいります。