犯罪被害者カウンセラーチーム「ACT」の体制充実と負担軽減を要望

令和5年12月定例千葉県議会・一般質問(12月5日)その7

2024年01月17日  公開

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千葉県議会12月定例県議会の一般質問で当局へ要望をする安藤じゅん子

12月5日、千葉県議会12月定例県議会において、安藤じゅん子が一般質問に登壇しました。
本稿では事件発生直後から犯罪被害者等を支援する千葉県警察犯罪被害カウンセラーチーム「ACT」についての質疑をお届けします。

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令和5年8月8日の新聞記事によると、都道府県警に所属し事件に巻き込まれるなどした犯罪被害者支援のカウンセリングに取り組む部内カウンセラーについて、本年4月時点で、9県警において1人体制であるなど、体制にばらつきがあることにより、犯罪被害者の心理的支援体制に地域差が生じている可能性があると、報道されました。

また、専門家は、カウンセラーが、殺人事件の遺族や性犯罪被害者などのカウンセリングを行うことにより、カウンセラー自身の負担が大きく、心の傷を負う「2次受傷」の懸念が指摘され、「2人以上の運用が望ましい」と提言しています。

第4次犯罪被害者等基本計画では、「警察庁において、公認心理師、臨床心理士などの資格を有する部内カウンセラーの確実かつ十分な配置に努めるよう、都道府県警察を指導する」としていることから、本県の組織体制が気になるところです。

安藤じゅん子の質問
「ACT」の体制、任務についてはどうか。
答弁(警察本部長)

県警では、犯罪被害者等へのカウンセリングに関して高度な知識を有するカウンセラーで構成する千葉県警察犯罪被害カウンセラーチーム「ACT(アクト)」を設置し、7人体制で運用しております。

任務につきましては、殺人、性犯罪、死亡ひき逃げ事件等により精神的被害の大きい犯罪被害者等に対して、初期的カウンセリングを行っております。

安藤じゅん子の質問
「ACT」のカウンセラーは、任務の特性上、精神的負担等が生じると思われるが、カウンセラーの負担を軽減するような取組を行っているのか。
答弁(警察本部長)

ACTは、犯罪被害者等と接し、時にはその感情の表出に直面することにより、極めて強いストレスを受ける場合があります。

県警では、こうした代理受傷対策として、病院や大学等に勤務し、専門知識を有するカウンセリングアドバイザーを委嘱して、ACTのカウンセラーに対するメンタルチェックやアドバイスを行っています。

引き続き、犯罪被害者等に対し、ACTによる充実したカウンセリングが提供できるよう、努めてまいります。

安藤じゅん子の要望

いつ、相模原障害者施設殺傷事件や京都アニメーション放火殺人事件といった多数の被害者が発生する重大事件が起きるかはわかりません。
また、こういった重大事件にいつ県民が巻き込まれるとも限りません。

そういった重大事件が発生する前に、これまで以上のACT の体制充実と、引き続きのカウンセラーの負担軽減に資する適切なケア体制を要望します。

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