安藤じゅん子県政報告会(平成28年12月)「じゅん子の部屋」を開催しました
安藤じゅん 県政報告会レポート【2016年12月18日】
2016年12月21日 公開
2016年12月18日(日)、松戸市女性センター ゆうまつど 研修室にて千葉県議会議員 安藤じゅん子県政報告会「じゅん子の部屋」を開催いたしました。たくさんの市民の皆さまにご参加いただき、県政に関するさまざまなご意見をいただきました。引き続き皆さまの声をしっかりと県政に届けてまいります。今後ともご支援、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
今回の県政報告会では、12月議会の議案説明と、今後の政策について皆さまのご意見をうかがいました。
~自民党などが談合の賠償金軽減を認める~
談合を認めるような調停に断固反対!
12月議会の議案説明のなかで、参加者の皆さんが憤りを感じていらしたのが、議案第24号の「調停について」が原案可決されたことです。安藤じゅん子が所属する民進党会派をはじめ、公明党、共産党、市民ネット・社民・無所属、我孫子無所属の会が反対をしましたが、自民党会派などの賛成多数で可決されてしまいました。
この議案第24号について少し説明したいと思います(千葉県議会ホームページには「調停について」としか書かれておらず、何のことだか分からないという声もありました)。
調停とは、談合業者のペナルティを軽減すること
議案第24号「調停について」というのは、今年の2月議会で千葉県建設業協会が提出した請願「損害賠償請求の軽減を求めることについて」が自民党などの賛成多数で採択されたことを受け、県が賠償金を約9億7千万円から約3億9千万円に減額する承認を求めたものです。
この賠償金というのは、山武地区の業者約30社が2009年4月以降、数年にわたっておよそ300件の工事について談合を繰り返していたことの賠償金です。県および県民を騙して不当な利益を得たことに対するペナルティであり、不当な談合(独占禁止法で禁止されています)によって支払われた税金を回収するという意味合いもあります。
県は調停に応じる理由として、業者が倒産すると地域経済に影響を与えるとしていますが、倒産を恐れるならば談合しなければよかっただけであり、被害者である県が考慮すべき事情ではありません。
また、県が委託した公認会計士は、業者の財務状況等を検証し、賠償金を減額しなくても支払うことが可能であると評価しており、賠償金の減額に応じる必要はありません。
県の工事契約では、談合が行われた場合、契約金額の20%を賠償金として請求するとしています。契約に基づく賠償金の金額を今回の調停により減額してしまえば、ペナルティは有名無地化し、談合しても賠償金が減額されるという悪しき前例になってしまいます。これは談合よ容認することにもつながり、入札談合に厳しく対応し防止に努めようとする全国的な流れに大きく逆行するものです。
民進党千葉県議会議員会の今後の対応
民進党会派では、談合の再発防止のため、県に対し入札改革を求めるとともに、県への監視を強めてまります。
一方、そもそも今回の調停案(議案第24号)が上程されたのは、2月議会の請願が自民党などの賛成多数で採択されたことを受けたからです。二元代表制である地方自治において、議会が採択した請願に対しては県も応じなければなりません。12月議会で調停案が原案可決されたのも、自民党などが賛成したことによって、県が不当に搾取された県民の税金の回収を軽減せざるを得なくなったのです。なぜ自民党が賛成したのかということも、賢明な方ならばおおよそ察しがつくことかと思います。
現在の県議会の議員構成では、単独過半数を有する自民党の決定が、県議会の意思決定となって県政を決定してしまいます。県民の皆さまには、こうした県政・県議会の状況に関心をお寄せいただき、本来あるべき県政の姿についてご意見をいただければと考えています。
~政務活動費公開と議員定数削減について~
政治家は自らを律することが問われている!
政務活動費のネット公開は継続審議に
昨年の兵庫県議会や今年の富山市議会をはじめ、地方議会の政務活動費のあり方について、全国的に改善が求められています。
千葉県では、9月議会で「政務活動費収支報告書等のホームページ上での公表を求めることについて」「政務活動費収支報告書等を電磁的媒体でも交付することを求めることについて」の2つの請願が出され、継続審議となっていました。こちらは、12月議会でも継続審議という結果になりました。
政務活動費の見える化は早急に実施すべきであり、すぐに採択すべきです。しかしながら、こちらも単独過半数を持つ、自民党が首を縦に振らないため、採択されない状況が続いています。
政務活動費に関しては、「民間の経費と同じように後払い制にすべきだ」という声も今回の県政報告会でいただきました。
議員定数検討委員会は「まとまらない」という結論に
一票の格差是正や、飛び地問題を抱え、議員定数を是正が求められている千葉県議会議員定数等検討委員会ですが、95議席から79議席への議席減を求める民進党会派に対し、1議席減の自民党や削減なしの共産党など、各派の意見がばらばらで、結局「まとまらない」という結論に至ってしまいました。
議員定数に関しては、各会派の思惑が絡む上、自分が当選できなくなったり、仲間が議席を失うかもしれないという危機感が働き、議員間の話し合いだけではなかなか前進しません。安藤じゅん子と民進党は第三者委員会設置の必要性を訴えていますが、自民党会派などが反対しています。ならば、パブリックコメントを募集してはどうかと提案していますが、こちらも賛同を得られていません。
「自分たちのことを自分たちで決めると身内に甘くなってしまうので、第三者が入るべきだ」という声をいただきました。第三者委員会の設置も含め、今後も粘り強く活動してまいります。
~政治のリーダーから身近な問題まで~
県民の皆さまから貴重なご意見をうかがいました
議会報告の後の意見交換では、県民の皆さまからさまざまな意見をいただきました。その一部を紹介させていただきます。
- 高齢者の免許返納について
- 「ある年齢で取り上げるのではなく、ある年齢からきめ細やかな検査を実施するなど、チェック機能を充実させるべき」
- 「免許返納で生活が不便になる高齢者に対する行政サービスが必要(例えば、病院等への送り迎え、買い物の配達など)」
- 子どもの貧困と学習支援について
- 「学習支援事業をしていて、低所得者層に対する、助成や支援の案内をしてあげたい。申請主義なので、行政のフォローがほしい」
- 「貧困が原因のネグレクトなどの対応にNPOと行政がもっと連携できるようにしてほしい」
- 県のリーダーついて
- 「現在の県政の課題が改善されないと感じるのは、リーダーが現状でよいと思っているからではないか。民進党は独自のリーダーを擁立すべきだ」
また、県政報告会の冒頭に、関根ジロー松戸市議より、松戸市議会の議員の議案賛否の公開に関する報告がありました。
現在、松戸市では個々の議員の議案に対する賛否が公開されていません。市民の代表である市議会議員が、議案等に対する採決において、どのように議決権を行使しているのかを確認するには、本会議場を傍聴するしかありません。
千葉県では、県内37市中、31市は議員の議案賛否を公開しています。千葉県内で議案賛否が未公開の市は、松戸市、浦安市、鎌ヶ谷市、勝浦市、いすみ市、君津市だけです。日本全国で見ても、市区(政令市除く)における賛否公開をする議会は、2011年の17%から2015年は65%に急増しています(出典:2015年21月26日朝日新聞)
松戸市議会の9月議会において、市民から「賛否公開を求める請願」が提出されました。関根ジロー市議の所属する会派(政策実行フォーラム)などは賛成しましたが、まつど自民、公明党、市民クラブ、清松会などの反対多数により不採択となってしまいました。
千葉県議会、松戸市議会、いずれも議会の見える化を阻む勢力が多数派を占めているのが現状です。
私、安藤じゅん子は県民・市民に対して、わかりやすい政治、議会・政治の見える化を実現するために、仲間とともに邁進してまいります。県民・市民の皆さまにおきましては、ご支援のほどよろしくお願いいたします。