「算数」の力をぐんぐん高める!幼児期にたくさん体験させたいこと
塾講師Naoの"子どもの力をぐんぐん伸ばすコツ" vol.15
2017年07月14日 公開
塾講師Naoの“子どもの力をぐんぐん伸ばすコツ” 子育てコラム
「私、算数が苦手だったのよね…。この子も将来、算数嫌いになったらどうしよう?」
「算数や数学はあまり教えられない! だからこそ、自分で学んでいけるようにサポートしたい」
「将来受験をさせたいと思っているから、理数系には強くなってほしい…」
中学・高校へと進学するにつれてハイレベルになり、苦手意識を持ちやすくなる「算数」「数学」を、「得意!」「大好き!」にするにはどうしたらいい? 今回は、そんなお悩みにお答えしたいと思います。
楽しく「数」を数える経験を
目の前にあるブロックの数や、おやつの数、手足や指の本数などなど…
身近にあるものの個数を数える経験をたっぷりと積ませてあげましょう。「1、2、3、……」と数を言えることも大切ですが、ものがいくつかある状態で「これが、2つ」「これは、3つ」と、数字と個数を対応させる経験が重要です。どのくらいの量のことをどの数で表すかを感じ取れるよう、具体的なもを遊び感覚で数えましょう。
「どっちがたくさん持っているかな?」とお互いが持っているものの数を数えて、どちらが多いかを考えることも、とてもいい経験ですね。
数との触れ合いに慣れ、楽しくなってきたら、「2、4、6、……」と2つ飛びの数にチャレンジ。「1」からスタートするのではなく「11から数えてみよう」などと途中から数を増やしていくのもとてもいい経験です。「10から下がっていくよ」と減らしていくことができたら、かなり数に慣れて自分のものにしていることがわかります。
自由自在に数を使いこなせるように。なるべく、見て、触って確かめられるようにしてあげましょう。
身の回りのものの「形」に注目!
「さんかく」や「しかく」という言葉を覚えたら、「これは、さんかく2つでできているね」「この形は、しかくに似ているね」「これはどんな形かなぁ?」とものの形に注目させてあげましょう。さまざまな図形を見て、まるで自分のおもちゃであるかのように興味をもったり、自在にイメージしたりすることができるようになると、図形のセンスが磨かれます。
折り紙、立体パズル、積み木は算数好きになるアイテム
「実際の形」を感じる経験を増やしましょう。特に立体図形の問題では、「その形をイメージすることができるかどうか」が勝負です。
手にとって形を感じ、ひっくり返したり回したりして内側や裏側の部分まで確かめることができるため、具体物での経験はとても重要です。たくさん経験を積むことで、テストな度で似たような立体図形が出てきたときに見えない部分をイメージできるようになっていきます。
目で見て、数えて、確かめる経験が重要
小さい頃こそ、「手で触って」「目で見て」感じ取る経験を。数や形におもしろさを見出し、おもちゃとして使いこなすことで、数や図形の力がぐんぐん伸びていきます。
逆に言えば、この部分は小さい頃だからこそ伸ばすことができる力。学校生活に突入すると、算数の場面で実際のものを見て確かめる経験は圧倒的に少なくなります。
数の量がイメージできると、割り算の余りで「こんなに余るなんておかしい!」と間違いに気付きやすくなったり、「あぁ、こういう形、知ってるよ!」「これ、後ろはきっとこうなってるよね」と図形に対する恐怖心や苦手意識を軽減したりすることが可能です。まずは、数字や形に興味を持って「おもしろい!」と感じることが大切。楽しければ、どんどん自分から経験していきます。
兄弟(姉妹)が多い家庭ほど、数に敏感な子が多いものです。「経験」こそが、興味や自信のもと。小さい頃から楽しく見て、触れて、考えることや数えることが大好きな状態に導いきましょう。
Nao Kiyota
塾講師ライター。子どもたちがもっと夢中で学べるよう、日々格闘中。美容・健康分野でも執筆活動をしている。
- 保有資格等
- 教育系:小学校免許/特別支援学校免許/IEEC TEACHER TRAINING CENTER AND OXFORD UNIVERSITY PRESS Teacher Training Program 2013
- 心理系:メンタル心理カウンセラー/上級心理カウンセラー
- 健康系:ダイエットアドバイザー/リンパケアセラピスト