児童・生徒が安全・安心して学べる環境づくりを求めた質問・要望をしました

平成31年2月定例県議会・予算委員会(2月27日)

2019年03月7日  公開

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2019年2月27日千葉県議会予算委員会にて質問する安藤じゅん子県議

2月議会は、県の予算を決める重要な議会で、予算委員会が開かれます。安藤じゅん子は予算員会のメンバーです。2月25日から27日の3日間、予算委員会で質問に立ちました。

予算委員会最終日となった2月27日は、子どもたちが安全・安心して学べる環境づくりを意識した質問を行いました。

最初の質問ではスクールセクハラについて、続いて、昨年の大阪北部地震で起こったブロック塀による事故を受けて、学校や通学路のブロック塀対策について、3番目には代表質問でも取り上げた性的マイノリティについてです。

児童・生徒たちが、多様な生き方を認め合いながら、安心して学ぶことができる学校現場をハード面からもソフト面からも充実させていくべきであると安藤じゅん子は考えます。

安藤じゅん子の質問の録画映像はこちら


スクールセクハラ対策について

人権侵害に時効はない!教育現場でのセクハラ根絶を!

安藤じゅん子の質問
平成29年度、県教育委員会が県内の公立学校の児童生徒に対して行っている「セクシュアル・ハラスメントに関する実態調査」の結果は、どうであったのか?
答弁(中村敏行教職員課長)

平成29年度のセクハラに関する実態調査の結果では、千葉市等を除く県内の公立学校の児童生徒308人から、セクハラと感じ不快であったとの回答がありました。
内訳といたしましては、必要以上に身体を触られた、みんなの前で容姿を話題にされた、性的な話・冗談等を言われたなどがありました。

安藤じゅん子の質問
実態調査で記載があった場合、学校はどのように対応するのか?
答弁(中村敏行教職員課長)

各学校においては、セクハラ相談員となっている養護教諭や教員などが、記載をした児童生徒本人と、必ず面談をして慎重に状況を確認して おります。
また、無記名で回答することもありうるので、その場合は、学級担任等から、学級全体に対して、スクールカウンセラーやセクハラ相談員に相談を促すなどの指導をしているところでございます。

安藤じゅん子の質問
教職員への研修は、どのように行われているのか?
答弁(中村敏行教職員課長)

各学校におきましては、不祥事根絶に向けた校内研修の年間計画の中にセクハラ防止も位置づけ、県教育委員会が作成した「不祥事根絶リーフレット」を活用したり、参加型の研修を行う など、教職員一人一人の当事者意識を高めるよう努めております。また、初任者研修や5年経験者研修においても、必ずセクハラ防止など不祥事根絶に関する内容を含めることとしております。

安藤じゅん子の要望

児童生徒と関わる教職員だからこそあってはならない、セクハラ・わいせつ行為の根絶のために、研修の量・質のさらなるブラッシュアップ、そして、県内全市町村教委とともに、校内などで児童 生徒と接する大人すべてを研修対象とするよう要望する。


通学路や学校施設の危険なブロック塀対策について

市町村と連携し、通学路も安全確保を!

安藤じゅん子の質問
県立学校施設の現状はどうか?
答弁(望月賢二教育施設課長)

県立学校施設においては、特に危険性が高いブロック塀等61校205箇所の撤去・改修に係る経費を、9月補正予算に計上したところであり、他に対応が必要なブロック塀等41校86箇所については、平成30年度2月補正予算案 及び平成311年度当初予算案に計上しており、対応が必要なものについての予算措置を全て完了したところです。

安藤じゅん子の質問
市町村立学校施設の現状はどうか?
答弁(三神彰財務課長)

市町村立学校施設につきましては、25市町村228箇所のブロック塀で、国の臨時特例交付金を活用して改修が進められる予定であり、今月、国から交付決定を受けました。
この他の危険なブロック塀につきましては、市町村単独で撤去するなどの対応や、安全確保のための応急対策が講じられているところです。

安藤じゅん子の質問
小学校で指定されている「通学路」におけるブロック塀の点検状況はどうか?
答弁(喜地良男県土整備部都市整備局建築指導課長)

県では、従前から小学校等のスクールゾーンを対象とした、約3,000件のブロック塀等に対する調査を実施しております。そのうち危険とされた68件について、大阪府北部地震を受け、昨年6月に緊急点検を行い、2件の改善を確認しました。残りの66件については、引き続き是正指導を行っております。

昨年9月からは、県が特定行政庁として所管する区域において、改めてスクールゾーンの再確認を行い、新たに築造されたもの等も含め、全ての小学校210校の半径500メートル以内の通学路に面するブロック塀等について、市町村と連携し、今年度中の完了を目途に点検調査を実施しているところです。

また、県以外の特定行政庁21市の区域においても、点検調査が実施されており、ほとんどの市が今年度内に調査を完了すると聞いております。

安藤じゅん子の質問
点検結果を踏まえて、危険なブロック塀に対してどのような指導をしていくのか?
答弁(喜地良男県土整備部都市整備局建築指導課長)

危険な塀については、点検調査時に、所有者等に対し結果をお知らせするとともに、必要な詳細調査や改修工事に関する相談先を紹介し、所有者等の自主的な改善を促しているところです。
今後とも、早期に改善が図られるよう、関係機関と連携しながら、指導を徹底してまいります。

安藤じゅん子の質問
危険なブロック塀の改修等へ補助を行う市町村に対して、県として、財政的支援を行う必要があると思うがいかがか?
答弁(喜地良男県土整備部都市整備局建築指導課長)

ブロック塀の所有者等の経済的負担を軽減するため、来年度当初予算案において、耐震診断や除却について、補助を実施する市町村への助成制度の創設を盛り込んでいるところです。
引き続き、市町村への財政的支援を含め、ブロック塀等の安全対策の推進に努めてまいります。

安藤じゅん子の要望

危険なブロック塀の撤去は、地震に備え、必ず行う必要があるので、引き続き市町村との取り組み強化をお願いいたします。


性的マイノリティへの取組について

多様な生き方を認め合う教育現場を要望

安藤じゅん子の質問
教育現場における性的マイノリティへの配慮について、県教育委員会はどのような取組を行っているのか?
答弁(横山昌彦児童生徒課長)

性同一性障害に係る児童生徒については、国の通知に基づき、個別の事案に応じて児童生徒の心情にも十分配慮するよう指導しています。
また、学校人権教育指導資料において、性的マイノリティに対する理解を深めることや、相談体制の充実を促しています。

安藤じゅん子の質問
公立学校の児童生徒の服装はどのように取り決められているのか?
答弁(横山昌彦児童生徒課長)

公立学校の制服等については、生徒や保護者等からデザイン・価格・素材等の意見を聴取した上で、校長が決定しているところです。

安藤じゅん子の要望

「多様な生き方を包摂すること」「誰をも包摂し認め合うこと」を教育現場で進めていただきたい。

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