新米パパは何をすればいい?子育てを100倍楽しむための「父親の役割」

塾講師Naoの"子どもの力をぐんぐん伸ばすコツ" vol.20

2017年12月14日  公開

   塾講師Naoの“子どもの力をぐんぐん伸ばすコツ” 子育てコラム

赤ちゃん

 「出産」はどのくらい大変なものなのか想像もつかない
 父親として、子育てにどうかかわったらいいかわからない
 子どもを産むと、妻は豹変してしまうのだろうか…

出産には立ち会うべきか、新生児の子育てをどこまでサポートするべきか、そもそも仕事と子育てのサポートを両立できるのか…?

“父親”になる覚悟を決めても、いざ妻のお腹が膨らんでいくのを間近で感じ、いよいよ子育てが始まると思うと、不安や悩みが押し寄せてきますよね。

「親になる」というライフステージに立ったからこそ、大切にすべきは夫婦間のコミュニケーション。お互いの意見を言いやすい、風通しの良い関係性を心がけることで、子育てがグッと楽に、より楽しくなるそうです。

今回は、コーチングセッションや様々な講座・プログラムを通して夫婦間の「本音コミュニケーション」をデザインし、それぞれに合った「夫婦・家族のカタチ」を築くサポートをしている山之内 紳悟さんに、“新米パパ”として妻の育児を支えるコツをうかがいました。

 正直、出産をナメていた。想像をはるかに超えていました。

「立ち会い出産」を、と覚悟を決めて迎えた出産の日。
初産は平均12時間程と言われているし、「結構スルッと産まれたよ」と言う先輩ママたちも多い。“出産は本当に大変”とはわかっていても、「きっと二人で乗り切れる」と淡い期待を抱いていたそうです。

しかし、その期待は一瞬で崩れ落ちることに。
陣痛が始まり子宮口が開きはじめたと思いきや前駆陣痛ということがわかり、一旦病院に行ったものの退院。帰宅後は一睡もできないほどの陣痛と戦い、それでもペースが速まらず、激しい痛みといきみの合間の数分間に仮眠を取りながら、30時間をかけて3645gの赤ちゃんを出産したそうです。

「その間、僕にできることは……あまりありませんでした」と山之内さん。
正直、愛する大切な人がものすごい痛みに見舞われ、眠れないために疲弊していく姿を見ていることは、かなり辛い。今まで見たことのないような姿で、今まで聞いたことのないような声を上げて苦しんでいる妻を「知っている人じゃない」と錯覚し、驚きを隠せないようなある種の恐怖を覚えることもあったそうです。
それでも何とかほんの少しでも痛みが和らいだらいいなとただひたすらに妻の腰をさすったり、テニスボールを使ってイキみ逃しをしたりし続けのだそうです。

そんな壮絶な戦いの中で感じたこと、覚えていることは
「人生で1番感動した」
「これ以上ない感謝と共に、愛情も溢れてきた」
ということだったそうです。

 詳しい出産エピソードはこちら
(夫婦円満の秘訣!本音コミュニケーション術 山之内 紳悟)

 子育てを始めるとぶつかる、夫婦の壁

出産を終えて、約1ヶ月半。実際に子育てをするなかで次のような「夫婦の壁」が見えてきたそうです。

「寝る」だけで怒られる

父親として、家庭を支えなければならない。そうなると、子育てだけに全力投球することは難しい。妻が子どもにつきっきりになって夜泣きや寝かせつけなどに奮闘していることはわかっているけれど、明日のために寝なければ……! 

そう思い、布団に潜り込もうとするのを妻に見つかると、「どうして寝るの?」(私はまだまだやることだらけで眠れないのに…!)とイライラモードに。妻を支えたい気持ちも本物であれば、家族を支えるために働きたい気持ちも本物。妻が怒る気持ちもよくわかるけれど、夜中に「これ手伝って」と家事をお願いされると、「え?…今?」と快く受け入れられないこともあるそうです。

夫婦のぶつかり合いの増加

寝ようとすると緊迫モードになるだけでなく、外に出られない妻のストレスを抱え込ませてしまったり、夫にしてほしいことを聞き入れてあげられなかったりすると、その度に言い合いに。「こうしてほしい」と「ここまでは頑張れるがそれ以上は苦しい」とのぶつかり合いが増えたそうです。

妻の心に寄り添えるようになった

どうすれば妻にホッと一息つかせてあげられるか、ぶつかり合いを減らし協力し合って子育てができるか、そう考え、行動していくうちにたどり着いたのは、「夫婦で話し合う機会を増やす」ことだったそう。どんな気持ちで頑張っているのか、今困っていることはどの部分か、二人で乗り越えるにはどうしていけばいいいか、をこまめに話し合い、お互いに協力しあえる体制に整えているそうです。

 「孤育て」にしないために

新生児の子育てでは、妻が外出できなかったり、子どもがまだ話せないため話し相手がいなかったりと「孤独」を感じることが多いといいます。

決して楽ではない子育ての現場で、「父親」ができることは?
そう考えた山之内さんは、奥さんのご両親ともコミュニケーションをとりながら、夫婦のコミュニケーションをグッと増やし、“支援体制”を整えていきました。

そこで気づいたことは、「母は子育てをしながら、自分のやりたいことをしている時が一番輝いている」ということ。妻がのびのびと子育てすることができる環境を整えることこそが父親のできるサポートだと気づいたそうです。

「支えてくれてありがとう」をお互いに言い合うことができ、苦しいときには隠さず伝え、“私たち二人にできることで、改善していくには?”を突き止め、実践する。

そうやって子育て環境を一緒に考えて築いていくことが、お互いに育児を楽しみ、幸せに生きていくためのコツ。そう語る山之内さんは、「子どの寝かしつけ、だいぶマスターしてきたんです」とパパとしての奮闘ぶりも見せてくれました。

幸せな子育てのヒントは、夫婦が幸せであれるようにとお互いが思いやり、話し合い、実践する場にあるようです。

 最後に

子育てのことしか考えられず、毎日がいっぱいいっぱい。しかも今の状態に不満を持ち続けて行う子育てでは、お母さん自身が幸せになれません。それはそのまま子どもに伝わり、成長にも影響を与えます。

教育の現場で子どもたちを見ていて実感することは、「両親がいつでもにこやかな家庭の子どもは、教室でもいつでも明るく、前向きだ」ということ。子どもが思いっきり人生を楽しむ秘訣は、夫婦が協力し合って人生を楽しんでいること、なのかもしれません。


Nao Kiyota

塾講師ライター。子どもたちがもっと夢中で学べるよう、日々格闘中。美容・健康分野でも執筆活動をしている。

保有資格等
教育系:小学校免許/特別支援学校免許/IEEC TEACHER TRAINING CENTER AND OXFORD UNIVERSITY PRESS Teacher Training Program 2013
心理系:メンタル心理カウンセラー/上級心理カウンセラー
健康系:ダイエットアドバイザー/リンパケアセラピスト