「もう○年生なのに……」と思ってはダメ!“べき子育て”の落とし穴

塾講師Naoの"子どもの力をぐんぐん伸ばすコツ" vol.14

2017年06月15日  公開

   塾講師Naoの“子どもの力をぐんぐん伸ばすコツ” 子育てコラム

あいさつ

「もう、2年生なんだから(もっとしっかりしなさい!)」
「あの子はきちんと話しているのに(どうしてうちの子は……)」
などと、“今の時期はこうあるべき”という考えにとらわれていませんか?

“同じ学年といえど、年齢がほぼ1年離れている子どももいる”というのが、学年という集団。当たり前ですが、子どもによって、環境によって今いる発達段階やできることには差があります。

「こうなっているはず」にとらわれずに、背伸びをして手を伸ばせば届くところにある目標を追いかけさせ、認め続けること。それこそが、のびのびと自分の力を高めていける子に育てる秘訣です。

「〜べき」はやめましょう

何かの集団に我が子が属すると、どうしても他の子と比べてしまいますよね。「3年生の子どもたちは○○ができるようになっている(だからうちの子もそうあるべき!)」、「同じクラスのNくんは大きな声でハキハキとあいさつしている(だからうちの子もできていないとおかしい)」などなど……

このような考えが頭をよぎると、「もっとちゃんとしなさい!」「どうしてできないの!」などとネガティブな言葉がけばかりになってしまいます。

「今、うちの子はYちゃんみたいには○○ができていないみたい。では、次は○○ができることを目標に練習していこう」

こんなふうに捉えたらどうでしょうか。この考えから始まれば「〇〇するとき、もう少しこうなるともっといいよね!」とポジティブに伝えやすくなりませんか?

“より良くなる”ために必要なことは?

できていないことを伝えるよりも、どうやったらできるようになるかを伝えてあげる方が、ずっと子どもが挑戦しやすい課題になります。

できないということは、やり方を知らないか、自然にできるまでの練習(経験)量に達していないか、もっとできることに気づいていないということ。どうやって、どのくらいまでやったらいいかがわかるだけで「あぁ、こうすればできるんだ!」と気づき、あっという間にできるようになったりするものです。

具体的に、やれそうなことから挑戦させる

目の前にいる子の課題は何か。どのくらいまで力を伸ばすべきか。そして、「伸ばすためには、何をすればいいのか?」を考えていくと、子どもが自分で成長する環境を整えることができます。

あいさつができるようになってほしいのならば、まずはどんなあいさつがきもちいいのかを知るところから。「あ、今のあの人のあいさつ、嬉しくなっちゃうよね〜!」などと具体的にお手本を示してあげましょう。

次は、どこから挑戦させるか。例えば、“毎日家族で交わすあいさつから”というふうに。その子ができるレベルから始め、「今のあいさつ、いいね!」などと認められる機会を増やし、自信がついたところで次の目標を立てるのがおすすめです。また、家族を巻き込んで皆で行い、「やることが当たり前」と思えるようにすることもいいですね。

気にすべきはできないことではなく「できるようになろうとしているか」

もちろん、できるのに力を出し切らない場合やふざけてやらない場合などは、毅然と「こうすべき」と伝えてOKです。

「どうしてできないの?」ではなく、「どうすればできるようになるか」「そもそも、できるようになろうとしているか(していれば、見守るだけの方が良い場合もありますよね)」に目を向けましょう。

子どもが自己肯定感をもち、もっとできるようになりたいと思える環境をつくることで、家庭の雰囲気も、親子のコミュニケーションも変わります。ぐんぐん力を伸ばしていく子に育てるために。ぜひ、今日からポジティブな言葉を使うよう意識してくださいね。


Nao Kiyota

塾講師ライター。子どもたちがもっと夢中で学べるよう、日々格闘中。美容・健康分野でも執筆活動をしている。

保有資格等
教育系:小学校免許/特別支援学校免許/IEEC TEACHER TRAINING CENTER AND OXFORD UNIVERSITY PRESS Teacher Training Program 2013
心理系:メンタル心理カウンセラー/上級心理カウンセラー
健康系:ダイエットアドバイザー/リンパケアセラピスト