家庭でできる!子どもの記憶力を鍛えるちょっとしたコツ5つ

塾講師Naoの"子どもの力をぐんぐん伸ばすコツ" vol.7

2016年11月8日  公開

   塾講師Naoの“子どもの力をぐんぐん伸ばすコツ” 子育てコラム


小学校に上がると、学びに九九や漢字に代表される“暗記”が増えます。新しいことを学んだときに「覚えるって、楽しい!」「もっと覚えちゃおう!」と思える子とそうでない子とでは習熟度に大きな差がでることは言わずもがな。楽しく記憶する経験を豊富にさせてあげることで、暗記に対する苦手意識を払拭しましょう。

積極的に暗記ができる子に育てるために

苦手な科目の公式(用語)や歴史の年号など、生きるために重要な情報でないことや興味のないものごとは暗記しにくいもの。一方で、好きな人の誕生日やよくかける電話番号などは、わざわざ暗記しようとしなくても自然と覚えてしまいますよね。まずは「覚えたい!」と思うことが“覚える”につなげる第一歩です。

また、いざ覚えようと思ったときにスムーズに暗記するためには、その情報を実際に使ったり、何度も思い出す経験を積んだりすることが大切。子どもたちは、言葉を覚えるために、聞こえてくる膨大な言葉を少しずつマネして使いながら吸収していきます。言葉以外でも同じ。繰り返し声に出したり、思い返したりすることで、“気づいたら、覚えちゃった!”経験をたっぷり積ませてあげましょう。

家庭でできる、簡単・記憶力を鍛えるトレーニング5選

日々の暮らしの中には、記憶力を高めるチャンスがたくさんあります。次のような工夫を取り入れることで、“暗記する”経験をたっぷり積ませてあげることができます。

(1)ゲーム感覚で“複数の指示出し”をする

次に行うことの指示出しをして、終わったのを見守ってから次の指令…ではなく、「さぁ、今からやるのは3つだよ!1つめは(最初は)……」と2〜3個の指示を一度に出すようにしましょう。忘れてしまったら、何度聞いてもOK。ただし、1つだけでなく毎回必ず全ての指示を伝えるようにします。

指示の個数は、子どもの力に合わせて調節しましょう。最初は2つから始めて、3つ、4つと増やしていくと一度に記憶できる量が増えていきます。「今日は何個にしようかな」「うわぁ〜すごいっ!◯個クリア!」などとゲーム感覚で楽しめるようにするのがおすすめです。

(2)紙に書かずにつぶやかせる

頼みごとをしたり、おつかいに行ってもらったりする際には、紙に書いて渡すのではなく、言って聞かせて覚えさせましょう。

複雑な内容の場合は、難しいこともあるでしょう。始めのうちは「忘れちゃった!」と途中で戻ってくるかもしれません。そんなときは、もう一度内容を確認して覚えてから再チャレンジ。多少大変でも、何度やり直しても、最後は覚えてやりきるまで見守ることで、「自分の力だけでやりきれた!」「こんなにたくさんのこと、覚えちゃった!」と達成感を味わい、覚えることへの自信につなげることができます。

(3)言いやすいことばを覚える

子どもたちは、もともと暗記が得意。テレビCMやアニメの歌など、リズムの良い文章や面白いフレーズは、たとえ意味が理解できなくてもまるごと覚えてしまいますよね。

暗記するものとしては、短歌や俳句、四字熟語などのような“リズムがよく短い文”がおすすめ。一緒に楽しく声に出せば、まるごと覚える経験を増やすことができます。

(4)一緒に歌をつくる

“歌”にしてしまう、というのも一つの方法。子どもは歌をうたうことが大好きです。覚えるべきものを盛り込んだ面白い歌を作れば、自然と何度も何度も口ずさみ、吸収していきます。

(5)覚えるまで“繰り返す”経験を積ませる

どんな工夫やゲームを取り入れても良いのですが、一度で終わらせずに「覚えているかな?」「忘れちゃったら、もう一度覚えよう」とメンテナンスを取り入れることが大切。「昨日作った歌、覚えてる?」「◯◯のことを、何と言うんだっけ?」などと思い出す機会をつくることで、覚えたものごとを“維持”することも経験できます。

覚える意欲は、覚えた経験から生まれる

「きっとできないと思ってたけど、何度も言っているうちに覚えちゃった!」「なんだ、ぼく(わたし)にもできる、できる!」このような体験が、記憶力を高める秘訣。覚えることへの抵抗をなくし、覚える土台を固めるために、小さいころから楽しく覚えるチャンスをたっぷり用意してあげましょう。


Nao Kiyota

塾講師ライター。子どもたちがもっと夢中で学べるよう、日々格闘中。美容・健康分野でも執筆活動をしている。

保有資格等
教育系:小学校免許/特別支援学校免許/IEEC TEACHER TRAINING CENTER AND OXFORD UNIVERSITY PRESS Teacher Training Program 2013
心理系:メンタル心理カウンセラー/上級心理カウンセラー
健康系:ダイエットアドバイザー/リンパケアセラピスト