お受験に合格する・しないのポイント

立石美津子の子育てアドバイス vol.07

2016年10月12日  公開

   立石美津子の子育てアドバイス 子育てコラム


11月は私立小学校の受験の季節、ずっと幼児教室に通わせていたママにとっては最も緊張する日がもう間もなくやってきます。いよいよ「入学許可がでるか、でないか」学校側から判断されます。選ばれる親子になるには、どんなことに気を付ければよいのでしょうか?

今、頑張ってお子さんを幼児教室に通わせているママ達へ。不合格にならないポイントを『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお伝えします。

相手の目は肥えている

私は仕事がら小学校受験の面接をする先生との交流があります。あるとき私立小学校の校長が「僕は何年も多くの保護者、親子に面接をしている。だからパッと見ただけで“歓迎したい親子、そうではない親子”を判断する。動物的直観で、受験のため付け焼刃的に練習してきたことは見破ることができる」と言っていました。

ちょっとしたしぐさに普段の姿勢が見え隠れすると言うのです。

私も以前、お受験ママの集まるセミナーに講師として招かれる機会があったのですが、同じように「ああ、この親とこの親の子は不合格になるなあ」と感じたことがあります。

あの人感じ悪いと思った瞬間

20名くらいの教育熱心な保護者が座っていました。相槌を打ちながら体を前のめりになって聞く人、ずっと笑顔でいる人、「この講師何者だ?」と言わんばかりの態度で私のことを頭の天辺からつま先まで見回す人、腕組みをしている人、ときどき携帯をチラ見する人、様々です。

資料を回してもらおうと前列に座っていた保護者に渡しました。すると片手でその人は受け取りました。でも、残念です。人から物を受け取るときは下から、しかも両手で受け取ると断然、印象がよくなるんですね。受験会場の受付で、これを知っているのと知っていないのとでは大違いです。

聞く態度は実に様々です。笑顔で首を縦に振りながら聞いている態度の人も含めて、その本当の心は初対面の私にはわかりませんが、少なくとも次の保護者に対してはいい感情は持てません。

  • × 口角が「“へ”の字」になって、何となく不機嫌そうに見える顔つき
  • × 目を見て話さない
  • × 表情があまり変わらない

お受験の面接官だって、その日のほんの15分ほどの保護者面接で「この親御さんは我が校に受け入れていい親かどうか」を判断しますので、私と同じ気持ちになるのではないでしょうか。

第一印象の決め手は「見た目」、しかもたった7秒!?

人間の脳は、パッと見の第一印象で「この人、感じがいいから好き」、「何だか感じが悪いから嫌い」と判断します。「じっくり話の内容を聞いて」という訳にはいかないのです。それもたった“7秒”で! しかも、3メートル先から判断するらしいのです。

就活、タレントオーデションのようなもの

就活、タレントオーデションも相手が話す内容よりドアを開けたその瞬間で面接官はだいたい合否を決めています。瞬間的に「好きか嫌いか」「歓迎したい相手かそうではないか」を判断すると言われています。
小学校の3者面談(父親・母親・子ども)入ってきた瞬間の顔が能面のようで表情に乏しい、歩き方に品がない。これだけで相手にちょっとした不快感を与えてしまいます。

着席してから「○○○○なのでこちらの学校に入学させたいと思いました」なんて美辞麗句並べても、面接官は既に耳にシャッター。話の内容なんかほとんど聞いていないことも……

勝負はドアを開けた3秒! これも付け焼刃では出来ません。普段から姿勢、笑顔、歩き方を意識していることが大事です。

受験以外でも同じ

社内恋愛などは否応なしにずっと同じ会社にいるので、第一印象がいまいちでも「この人、こんな素敵な面もあるんだ」と新たな発見があります。けれども、合コン、お見合いパーテイはその場1回限りのもの。印象が悪ければ「次にデートしましょう」とはならず二度と会うチャンスはやってきません。

東京ガス都市生活研究所による、面接の採用試験判定に関する以下のアンケート調査でも出ています。ドアを入って座った瞬間、“志望の動機”を話す前から、合否はほぼ決まっているのです。

  • 入室時から第一声までに・・・47.7%
  • 自己紹介から始めの質問の応対・・・28.1%
  • 数回のやりとり・・・・24.2%

将来、小学校受験を考えているママもいるかもしれませんが、“お受験の面談”も同じです。
たった1回の面接で「なんだか感じが悪い親」と思われたら、4月にその学校の門をくぐることはなく、縁がなくなってしまいます。

まとめ

いくらお勉強ができても、学校側はいい親を求めています。子どもよりも親を見ているのですね。

子どもにプリント学習や知能教育するより、親が資料を両手で受け取る、ドアは静かに閉める、挨拶は相手より先に、会釈は30度、我が子に”ちゃん付けをしない”など親がマナー講座を受けた方が合格への近道かもしれません。

いろんな思いがあっても、パッと見で相手受け入れられないのはとっても残念ですね。私は多くの保護者に接していて「親自身がマナー教室に通った方が合格の近道ではないか…」と思うことが多々あります。JAL、ANAが主催しているマナー講座もたくさんありますので受講してみてはどうでしょうか。

どうぞ参考にしてくださいね。


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立石美津子(たていし みつこ)

1961年大阪市生まれ。聖心女子大学卒。幼稚園・小学校・特別支援学校教諭免許を取得後、石井勲氏の元、幼稚園・保育園に漢字教育を普及する。平成7年、株式会社パワーキッズ(教室名 エンピツらんど)を創業し幼児教室を主宰。現在は作家、講演家として活動。自閉症児の母。著書は『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『はずれ先生にあたったとき読む本』『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』など。