カラ―ユニバーサルデザインは「お役所仕事」ではなく、県民の立場に立ってすぐに着手するべきと強く要望

平成28年2月定例県議会(本会議)一般質問の質問と答弁【その5】

2016年03月8日  公開

        活動報告 議会報告


私、安藤じゅん子は、2016年2月26日の千葉県議会定例会の一般質問に登壇しました。7つの項目について質問内容と、行政の答弁をそれぞれまとめました。

小学4年生を対象に行われていた色覚検査が、平成15年4月に健康診断の必須項目から削除されました。その世代が就職等の機会にはじめて、自分が色覚特殊であるとことを知るなど、問題が生じています。
子どもたちが将来なりたい職業のランキング上位に、色覚を必要とする職業が多く含まれており、色覚検査を早期に復活させ適切な対策・対応をご家庭とともに教育や就職・進路の際に話し合いがもたれる機会を確保していくことも今後、重要な課題となると考えています。

今回の質問は、色覚について調査していくなかで、カラーユニバーサルデザインという取り組みが大変素晴らしい取り組みであることから、千葉県においても導入していただきたいと考え、質問いたしました。

カラ―ユニバーサルデザインを取り入れた取り組みでは、昨年、宇都宮市の「健診受診票」が広告デザイン大賞「自治体のわかりやすい情報提供大賞」を受賞しました。
この背景には、宇都宮市保健福祉総務課が作成していたユニバーサル文書作成マニュアルの存在があったということです。

印刷委託をうけた事業者側が、市のマニュアルに配慮した作成を行いました。この受診票に関するデザイン効果としては、書面が見やすくなり、問い合わせが減少し事務効率が向上した、記入しやすさが高まり、用紙の回収率の向上した、などが、認められます。読み手に配慮した取り組みでこれだけの効果を上げました。

カラ―ユニバーサルデザインを取り入れることは、それほど行政の負担を強いるものではないと思うのですが、県の答弁では、「ガイドラインの見直しがされた場合」という非常に腰の重いものでした。

『ちば県民だより』多くの県民に情報を伝える県の媒体です。その作成については、色覚特殊者に配慮したものとすべきであり、すでに別の自治体でのモデルケースもあります。
私、安藤じゅん子は、「お役所仕事」ではなく、県民のために早く実施できるものは実施するべきと考え、カラ―ユニバーサルデザインについて今後も訴えてまいりたいと思っています。

安藤じゅん子の政策

カラーユニバーサルデザインについて

安藤じゅん子の質問
「色覚障害のある人に配慮したカラーユニバーサルデザインについての記述を充実するなど、「障害のある人に対する情報保障のためのガイドライン」の見直しについて、どのように進めていくのか?」
答弁(中岡健康福祉部長):県では、障害者条例に基づく推進会議における決定を受けて、平成21年に「障害のある人に対する情報保障のためのガイドライン」を作成した。
作成から6年経過したことから、この間の社会情勢の変化を踏まえ本年3月に開催予定の推進会議において、ガイドラインの見直しの検討を開始していく。
具体的な内容の検討については、推進会議開催後に障害当事者や有識者で構成される検討会を設置して検討する予定。
安藤じゅん子からの再質問
「『ちば県民だより』について、カラーユニバーサルデザインを配慮したものとならないか?」
答弁(中岡健康福祉部長):『ちば県民だより』については、従来から、現行のガイドラインに従って、障害者の方にも配慮した、読みやすい紙面作りに取り組んでいる。
今後、ガイドラインの見直しがなされた場合には、それに従って適切に対応する。
安藤じゅん子からの要望
カラーユニバーサルデザインについては、全庁にまたがるガイドラインの見直しとは別に、できるところから、すぐに着手いただきたい。
カラーユニバーサルデザイン機構の審査基準をクリアーすることでカラーユニバーサルデザインは実現できる。
すでに、多くの自治体において、カラーユニバーサルデザイン機構の基準が活用されている。
印刷会社への委託契約の中に盛り込むことで、県民にそのままカラーユニバーサルデザインの印刷物や広報物が手に届くということであり、原稿提供側である行政の負担は変わらない。ぜひとも前向きに取り組んでいただきたく要望する。

安藤じゅん子一般質問、そのほかの項目

アーカイブ